2015.11.12
フロンティアとしての海外市場 – ムーンスター代表 猪山渡氏(4/5)
- 波乱の船出~ブランディングにかける
- MADE IN KURUMEとShoes Like Pottery
- 斬新な足型計測、Genki-Kidsの挑戦
- フロンティアとしての海外市場
- Time with pride ~ ひたむきに、歩み続ける。
Chapter 4:フロンティアとしての海外市場
- 古森
- 海外市場での展開は、どのようにお考えでしょうか。やはり、これからの事業成長を考えた場合、全地球規模で展開するかどうかは別として、海外市場での存在感向上は欠かせないのではないかと思います。
- 猪山
- そうですね、海外市場への認識はその通りです。弊社の製造拠点の過半は海外にシフトしていますが、営業・販売先としての海外はまだ開拓の余地大です。当面の展開は米国およびEU諸国と、中国、台湾をはじめとする東アジア地域です。特に米国では、最近特筆すべき動きがありました。
- 古森
- 米国で何が?
- 猪山
- 子供靴セグメントで、ムーンスターのやってきたことが業界全体にインパクトを与えているのです。日本でいうところの、「洗濯機で洗える」「抗菌性」などのプロダクト機能面での特色が、米国で好評を得ました。その好評を見て、「machine-washable」という言葉が米国の靴業界で最近のキーワードになってきているのです。弊社が製品に込めた技術や思いが、米国の地でも理解され、好評を得ているというのは本当に喜ばしいことです。
- 古森
- リアル・インパクトですね。アメリカの消費財の世界に飛び込んで行って、品質もさることながら、機能自体の訴求でマーティングの勝負をリードしているわけですね。海外で評判になれば、それがまた国内での好影響にも波及していくかもしれませんね。
- 猪山
- SLPのほうでも、米国で大きな進展がありました。Steven Alanという米国のセレクトショップがSLPを高く評価して下さっています。それが発端となって、徐々に米国市場にSLPの価値観を支持する方々が増えてきています。
- 古森
- SLPの中に込められたムーンスターさんのメッセージが米国に伝わるとしたら、それは素晴らしいことですね。本当に新しい経営機軸に沿って良い結果が出てきていますね。
- 猪山
- こうした動きの中で、先般、米国ニュージャージー州に直営の販社を設立しました。駐在員も配置しました。それ以前は、代理店を介して活動していたわけです。これを機にさらに踏み込んだ展開をしていこうと思っています。