2014.12.10
「マスメディア」から「ユニメディア」へ – ユニメディア代表 末田真氏(1/4)
CORESCOとして脈々と続けていく営みの一つとして、企業の理念や価値観について経営層のお話を伺う活動を「The Value Talk」と銘打ってスタートいたしました。日系・外資を問わず、そして大企業からベンチャーまで企業の規模やステージを問わず、理念・価値観についてお話を伺って参ります。記念すべき第1回の取材先は、株式会社ユニメディア 代表取締役社長CEOの末田真さんです。
- 「マスメディア」から「ユニメディア」へ
- 基本理念と事業ビジョン
- 組織の7Sと行動指針
- 思いが伝わっていくように
Chapter 1:「マスメディア」から「ユニメディア」へ
- 古森
- こんにちは。「The Value Talk」のインタビューをお受けいただき有難うございます。最初に、ユニメディアを創業された頃の経緯や心境などをお伺いできればと思います。2001年4月の設立でいらっしゃいますね。
- 末田
- はい。もともと私は大学在学中から「起業したい」という思いがありましたので、卒業後に起業しました。在学中に一年間、インターネット広告関連のベンチャー企業で働く機会がありまして。パソコン向けの広告仲介で、成功報酬型を導入したビジネスモデルでした。その頃は、まだネット広告がメジャーではなかったのですが、この一年間の経験が将来へ向けた視点を確かなものにしてくれました。
- 古森
- インターネット広告の黎明期に、ベンチャーの現場で何かを感じ取られたのですね。
- 末田
- 「ああ、これは広告の業界が大きく変わっていくなぁ」と思いましたね。広告にとどまらず、世の中の情報流通のあり方が根本的に変わっていくだろうなと。それまでのマスメディアの広告というのは、端的にいえば「何名の目に触れるから広告料はいくら」という料金体系でした。それが近い将来、急速にネットにおける成功報酬型のモデルへとシフトしていくことが想像できました。
- 古森
- その流れを読んで、迷わず起業されたのですね。
- 末田
- 2001年というのは、ちょうど携帯端末経由でのインターネット活用が本格化してきた時期でした。急速に変化し続けるインターネット関連事業の特性が、まさに目の前に立ち現われてきたのです。それまでの情報流通のあり方とはまったく違う、実に様々なプレイヤーが多層をなして複雑に関わり合っていく世界・・・。その中で、時代と環境の変化にあわせて自分も変化し続けたいと思いました。
- 古森
- ユニメディアという社名の由来は何でしょうか?
- 末田
- 情報流通が、「マス」に向けた画一的なものからインターネットを通じて個別性やインタラクティブ性を発揮して多様化していく時代です。そうした中で、個々の情報やマーケティング・アプローチの中心に立って変化し続け、世の中に貢献し続けていくことができる統合的(= Unified)で稀有な存在になりたいという思いがありました。ですから、「マスメディア」ではなく、「ユニメディア」なのです。
- 古森
- なるほど、インターネットによる情報流通のあり方の変化そのものを象徴するような社名ですね。